一期一曾
2008.11.18 御戒名について・・・
戒名とは人が仏教徒となり、仏門に入ったことの証しとしていただく名前のことです。キリスト教の洗礼名(クリスチャンネーム)と同じようなものですが、洗礼名は生まれると同時に付けられますが、戒名の場合は本人の意思により修行をし受戒してから授けられることになります仏教徒でなければ必要ではありませんが、寺院に墓地があり、ご不幸があって故人をその墓地に埋葬するには、その寺院のご住職を導師として葬儀を行わなくては埋葬は許可されません。その葬儀では導師が、故人に対して仏門に入ることを許可し戒名を授与し、その後お浄土に引導します。従いまして、本来は仏式の葬儀には戒名・法名が不可欠なのです。ここで、戒名と法名の違いについて少しお話を致しましょう。仏教の場合、宗派が沢山に分かれております。代表的なところでは、天台宗・禅宗(臨済宗・曹洞宗)・日蓮宗・浄土宗・真言宗・浄土真宗・黄檗宗などに宗派が異なります。さらに派と申しまして、○○派という分け方を致しますともっと細かくなります。例えば、真言宗の場合→高野山真言宗・真言宗豊山派・真言宗智山派などと分かれて同じお経でも読み方が異なるそうです。さて、戒名と法名で御座いますが、上記に浄土真宗という御宗派が御座います。浄土真宗は、浄土真宗本願寺派(西本願寺)・真宗大谷派(東本願寺)・真宗高田派・真宗仏光寺派など派が異なりますが、全ての浄土真宗では一般的に知られている戒名を法名と申します。法名は、「釋(しゃく)」という文字が頭に付けられて「釋○○」という三文字の皆平等の法名になります。女性に方は、「釋」の後に「尼(み)」という文字が入り「釋尼○○」という四文字の皆平等の法名になられます。時に寺院によりましては、院号や号位(位号)といって位を授ける場合もあるそうです。その場合は「○○院釋○○居士」などという形の法名になります。ここに出てきた、院号や号位(位号)についてはご存知でしょうか?院号=戒名の一番初めの部分の○○院を指します。院はもともと、上皇のことまたは、上皇の住まいである宮殿を指しました。その後、皇族・豪族・僧侶の住まいや、そこに住んでいる人を云うようになりました。平安時代から、上皇などが仏教に帰依して自分の住居を寺院に改めたり、お寺を建立して隠居した時、これを○○院と呼んで戒名の上に付けた歴史的経緯があります。号位(位号)=信士.信女.居士.大姉などはいずれも戒名の位です。信士.信女は、仏教信仰をもった男性・女性の意味です。居士.大姉も、仏教信仰をもった男性女性の意味で、本質的には先の信士.信女とかわりません敢えて違いを求めるとすれば、居士.大姉は、信士.信女よりも年令的に老成し、社会的により純熟している事を表していると云えましょう。戒名の本来は生前に修行を受けて授かるものです。修行の程度やお寺に対する貢献度によって戒名の文字数や位号も変わります。故人となってからあわてて戒名ということになれば、その文字数や位号によってお寺に対する謝礼(御布施)の額も檀家様により異なるのは仕方がないのでしょう。生前に善行をおこなって、ご住職から戒名を授かっておけば何の迷いも無く生活が出来てすばらしい人生が送れることとなるのでしょう。(小林)
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